ねむれ思い子 空のしとねに
(C)2014 Naoya Kurisu / Hand to Mouse.
産院から自宅に向かう車の中。生まれたばかりの赤ちゃん“織音(おりね)”を連れた、里美と保典は希望に胸を膨らませていた。しかし突然の事故が家族を襲う。織音は両親を失い、たった一人残される事になった。
19年の時が経ち、成長した織音はある事件で警察に追われる身となっていた。逃亡を続ける織音に接触してくる「組織」の人間、蒼嶋ユリ。逃亡の手助けと引き換えにユリの要求をのんだ織音は、ある実験用宇宙ステーションへと連れて行かれる。なぜか織音しか入れないという無人の宇宙ステーション。 その奥で織音を待っていたのは、19年前の事故当時のまま、20歳の姿をした母、里美だった。
戸惑う織音に、ユリはステーションのシステムを落とす手助けを要求する。 それが謎の解明と母を助ける事になると信じた織音は、戸惑いながらもシステム停止装置を設置していく。やがて、母と共に過ごすうち、失った時間を取り戻してゆく織音。
ユリの目的、里美の正体、そしてステーション乗っ取りに関わる“先生”と呼ばれる男。謎が深まる中、織音がたどり着く「真実」とは…。